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RECIPE

漬け汁ごと冷製スープ感覚で食べて元気に「色々トマトの水キムチ」

プラントベースの始め方65

2026.08.20

漬け汁ごと冷製スープ感覚で食べたい「色々トマトの水キムチ」

photographs by Masahiro Goda

連載:プラントベースの始め方

健康や環境への配慮から、植物性の食材を主体とする“プラントベース(Plant Based)”な食事法が注目されています。肉や魚や乳製品に頼らずとも「おいしい」料理を作る知恵は、世界各地に存在します。身近なレシピからおいしくプラントベースを始めるヒントを紹介します。今回は、野生酵母の力を借りながら味を作る「色々トマトの水キムチ」を教わります。

目次






教えてくれた人:東京・井の頭公園「ビアンカーラ」飯野究さん

左が料理担当の飯野究さん。右が店主の小平尚典さん

左が料理担当の飯野究さん。右が店主の小平尚典さん。2026年4月に群馬・前橋市に2号店となる立ち呑みワイン酒場「ビアンカーラ・ノルド」をオープン。


旨味しみじみ、味わいくっきり

「水キムチ」は唐辛子を使わずに作る辛くないキムチのこと。米のとぎ汁の中で2~3日乳酸発酵させて作ります。とぎ汁がぬか床の役割を果たすと考えれば、韓国版「ぬか漬け」ともいえますね。

基本的にどんな野菜でも作れますが、店で好んで使っているのはトマト。汁も旨く、箸休めに、ワインのお供にもってこい。トマトが持つグルタミン酸の旨味と、水キムチが生む乳酸発酵の旨味は、店主・小平がセレクトするナチュラルなワインのしみじみした感じと非常によく合います。

大きなトマトは皮が舌に残るので、今回は湯剥きしましたが、ナチュラルに育った野菜ほど、表皮に野生酵母が付着しているので、可能なら皮付きのままで使うと発酵もよく進みます。また、湯剥きしたトマトは身が崩れたり溶けやすいので、なるべく触らないようにそっと扱いましょう。

最初のとぎ汁は酸化したぬかや汚れなどが溶けているため捨て、不純物の少ない2番汁を使う方が発酵が健全に進みます。リンゴを加えると、糖分が酵母の発酵の餌になり、香りもよくなりますね。リンゴの表皮には野生酵母が付着しているので皮付きで使いましょう。そのほかニンニクやショウガも加えることで、食欲をそそる香味に仕上がります。

色々トマトの水キムチのポイント

<材料のポイント>

皮付きで使えば発酵も進みやすい

皮の野生酵母を活用
野菜の皮には野性酵母が付着しているので、皮付きで使えば発酵も進みやすい。減農薬、無農薬等で栽培された野菜ならなおよし。

リンゴで乳酸菌UP

リンゴで乳酸菌UP
リンゴの糖分やペクチンは、乳酸菌の格好の餌。発酵がより良く進むので加えるとよい。


「色々トマトの水キムチ」の材料と作り方

[材料](4~5人分)
トマト各種・・・400g
米のとぎ汁・・・500ml
塩・・・大さじ1
リンゴ(皮付き)スライス・・・1/4個
ショウガ(スライス)・・・10枚
ニンニク(スライス)・・・1個
昆布・・・1枚(15㎝長さ)
赤唐辛子(種を抜く)・・・1本
酢・・・大さじ3
砂糖・・・大さじ1

[作り方]
[1]ヘタを取る

[1]ヘタを取る
すべてのトマトの皮に浅く切り込みを入れる

プチトマトは手で、それより大きいものはぺティナイフをタの周囲にぐるりと挿し入れ、切り取る。すべてのトマトの皮に浅く切り込みを入れる。

[2]熱湯にくぐらせる

[2]熱湯にくぐらせる

鍋に湯を沸かし、大粒のトマトだけさっとくぐらせる。

[3]薄皮を剥く

[3]薄皮を剥く

を流水に取りながら薄皮を剥く。プチトマトは皮を剥かずそのまま使用(熱湯にもくぐらせない)。

[4]とぎ汁と塩を沸かす

[4]とぎ汁と塩を沸かす

米のとぎ汁(最初のとぎ汁は捨て、2度目を使う)を鍋に入れて火にかけ、沸騰したら塩を加え溶かし、冷ます。

[5]香味野菜とリンゴを刻む

[5]香味野菜とリンゴを刻む

ニンニクは皮を剥き、ショウガは皮ごと、リンゴは軸だけ取って皮ごと、5㎜厚さにスライスする。

[6]漬け床を仕込む

[6]漬け床を仕込む

清潔にした保存容器に、、昆布、種を抜いた唐辛子、酢、砂糖を入れ、冷ましたとぎ汁を注ぐ。

[7]漬ける

[7]漬ける

皮を剥いた大粒のトマト、皮付きのプチトマトを漬ける。とぎ汁は野菜が肩まで浸かるようたっぷり注ぐ。

[8]常温で2~3日放置

[8]常温で2~3日放置

気をつけながら時々そっとかき混ぜる。気温等で発酵の進み具合も変わるのでまめに味を見る。

[9]酸味が出れば冷蔵庫へ

[9]酸味が出れば冷蔵庫へ

かき混ぜすぎると、湯剥きしたトマトは溶け出してしまうので注意する。酸味が出てきたら冷蔵庫へ。1週間ほど保存可能。

色々トマトの水キムチ

「漬け汁もご馳走。汁ごと冷製スープ感覚で食べたい一品です」と店主の小平さん。

(雑誌『料理通信』2018年5月号掲載/本文はウェブサイト用に一部調整しています)


東京・井の頭公園「ビアンカーラ」の店舗情報


ビアンカーラ
東京都三鷹市井の頭3-31-1
☎0422-49-3032
17:00~ 24:00LO
日曜、祝日15:00~21:00LO
木曜休
京王井の頭線井の頭公園駅より徒歩すぐ
Instagram:@bianca_inokashira

※営業時間・定休日が記載と異なる場合があります。事前に店舗に確認してください。

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