花は早く収穫は遅く。山梨・一宮の樹上完熟の桃を訪ねて  久津間紀道 ×「CYCLE」<料理人編>

肌を刺すような強い日差しが降り注ぐ夏のある日、念願だった桃農園に向かったのは、東京・大手町のフレンチ「CYCLE by Mauro Colagreco」ヘッドシェフ宮本悠平さんです。迎えたのは、山梨県笛吹市、桃界の巨匠と呼ばれる久津間紀道さん。 宮本シェフには、昨夏の終わりに考案した桃を使ったみずみずしい一皿があります。 ただ、仕入れる桃ごとに味が違い、仕上がりの味も違う。一口に「桃」といっても、日によって、香りや味、食感(固さ)、そして形が微妙に異なることに「?」と首をかしげてきたと言います。 まだまだ知られていない桃の世界。そのナゾをこの際、解き明かします。

カリッと揚げたヒヨコ豆のコロッケが主役「ファラフェルサンド」 フェーズフリーな食材レシピ:ヒヨコ豆

乾物や缶詰など常温で長期保存できる食材は、備蓄食品にも向く優れもの。普段の食事にも取り入れることで、「いざという時に賞味期限が切れていた」「食べ慣れない味で食が進まない」という問題も避けられます。「いつも」と「もしも」をつなぐフェーズフリー*な食材を、おいしく活用するレシピ。今回はヒヨコ豆のコロッケを具にした「ファラフェルサンド」を教わります。 *フェーズフリー(Phase Free)は、防災の専門家として活動を続けてきた佐藤唯行氏が2014年に提唱した考え方。

猛暑でビール大国の夏のドリンクに異変。ほろ苦カクテルが若い世代で人気に Germany [Berlin]

ベルリンの独立系マイクロ蒸留所と飲食関係者らが参加するネットワーク「フライマイスターコレクティブ」では、「ビター・アペリティフをみんなで開発しよう!」というプロジェクトをスタート。試作したリキュールを希望者に送り、アンケートを反映した商品作りに励む。

酸味は鋭く、旨みは深く。野菜の味が凝縮するきび砂糖の「カポナータ」 これからの砂糖の話をしよう③南イタリア料理人編 東京・白山「シチリア屋」

低糖が加速するなか、いま、「おいしい」をつくるプロたちは、甘味をどう捉えているのでしょう。サトウキビの風味が生きた、きび砂糖を使うジャンルの異なるプロたちの視点を通じて、これからの甘味のあり方を考えます。 第3回は、東京・白山「シチリア屋」大下竜一さん。シチリアが育んだアグロドルチェな(甘酸っぱい)味わいの名物カポナータを、ウェルネオシュガー「きび砂糖®」でブラッシュアップ。狙うのは、野菜の味を覆うことなく、赤ワインビネガーのもつ尖った酸味と甘味を鋭角的に響かせるバランスです。砂糖の割合、ビネガーを2段階で加える手順、細部までポイントが詰まったひと品です。

サバイバルレシピ05 徳島【阿波晩茶】 漬物のように漬ける 山あいの家々に伝わる乳酸発酵茶

人口爆発による食糧難や自然災害で、これまで当たり前にあった食物が手に入らなくなったとき、求められるのは限られた資源でサバイブする「生きる力」です。日本各地に残る保存食、発酵食、郷土食に、自然の恵みを無駄なく食べつなぐためのサバイバル・テクニックを探ります。今回は、最近人気を集めている徳島の「阿波晩茶」の作り方を、上勝在住のフォトグラファー、中野晃治さんに教わります。

私たちは森と関係を築けるか。 【フィンランド紀行】ラップランドの「使い切らない」生き方

森に入るとき、私たちは一人じゃない。ゴブリン、フェアリー、エルフ、巨人・・・フィンランドの森には超自然的な生き物が棲む。人を拒む近寄りがたさはなく、静寂は無ではない。松のさざめきや雨上がりのコケの香り、日に温められた樹脂の匂い、何ものにも寄せる必要のない、自然な佇まいに満ちている。 北極圏にまたがるフィンランド・ロヴァニエミ、ノルヴァヤルヴィ湖 のほど近く。6月の夏の森を歩く。「森は私たちにとって薬草の薬箱であり、食糧庫です」と案内人のナタリア・キウルさん。ここで暮らす人は、生きるために森へ向かう。

「総合防衛の年」を迎えたノルウェー政府が提唱。自分と家族の食を守る防災習慣とは? Norway [Oslo]

2026年、ノルウェーは「総合防衛の年」を迎えた。ロシアとの国境や欧州の地政学的状況、気候危機、パンデミックの記憶が重なるなかで、ノルウェー政府は国民に問いかけている。「あなたは、いざというとき、自分と家族の食を守ることができるか」と。