漁船で一夜を過ごしてみれば、漁師の仕事がいかにきついものであるかがわかるはずだ。趣味の海釣りの話ではない、漁をすることで家計を支えている者たちのことだ。 その日の糧(かて)を得るためにアッチューゲ(カ...
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2024.08.29
世の中には海人や山人がいて、その人の住む自然環境は遅かれ早かれその人の顔に刻み込まれていくものだ。僕は丘の人だ。大海原を渡る大冒険より、断崖絶壁をよじ登るより、旨いものを口にしている方が好きだ。一般的...
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2024.06.27
列車というものに、僕は昔から魅力を感じていた。飛行機と違い、出発点と到着点の間に走るレールに沿って移動するところが好きだ。コースは変えられない。だが、それが理由で驚きが減ることはない。列車なら風景が楽...
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2024.04.25
Sono sempre stato affascinato dal treno perché, a differenza dell’aereo, per collegare due località ...
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2024.04.25
パリの老舗カフェ「ル・プロコープ」、アールグレイ、オーデコロン。 この3つに共通するものと言えば、ベルガモットだ。希少にしてミステリアス、さらに信じられないほど多くの栄養素を含んだ果実。木の高さは3~...
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2024.02.29
「ここには何にもないけど、何でもある」「ここ」とはマルケ州マチェラータ県ヴィッソ(Visso)という自治体を構成する一集落、クーピ(Cupi)。モンティ・シビッリーニ国立公園に含まれる領域で、海抜は1...
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2023.12.25
コーヒーの歴史はイスラム世界が発祥と思われがちだが、実は10世紀のエチオピア原産でその後イスラム世界に広がり、次いでヨーロッパや南アメリカのヨーロッパ植民地へと普及していった。その流れだけでも長編アド...
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2023.10.26
「プロシュット・クルード」すなわち生ハムとは、おそらく最も古くからある豚肉の保存方法の一つだろう。既にエトルリア人たちも塩漬けや熟成の技術を心得ていたようだが、その製造技術を高めたのは疑いもなくローマ...
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2023.08.31
イタリアでは、同じ州でもわずか数マイルも移動すれば使われる方言も違ってくるし、州が違えば同じイタリア人でも理解に苦しむほどかけ離れた言葉が話されている、なんてことが往々にしてある。それが島となったら、...
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2023.06.29
僕がこれまで出会ってきた人たちの中で、最も陽気で憂いのない人たちが修道士や修道女に多いのは、偶然ではないだろう。それは、どの修道院でも食事はたいていシンプル、でもおいしいというところに理由があると常々...
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2023.04.27
ピエモンテの土着品種エルバルーチェ(Erbaluce)をシャンパーニュ製法で醸造したワイン「レデントゥム(Redentum)」は、八角形のボトルで洒落た黒いケースに収められ、蓋の内側にはこう記されてい...
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2023.02.24
たとえば、山羊チーズを蜜蠟でコーティングし1年熟成させると、バターのような質感が生まれる。チーズを熟成させるだけでなく、人間の「創造力」を付加して新たな価値を生む、それがアッフィナトーレ(チーズ洗練士)だ。
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2022.12.22