パオロ・マッソブリオ

魚介の瓶詰は、海の生き物に捧げるアート
魚介の瓶詰は、海の生き物に捧げるアート
Vol.74 ラッツィオ州アンツィオの水産加工品生産者

漁船で一夜を過ごしてみれば、漁師の仕事がいかにきついものであるかがわかるはずだ。趣味の海釣りの話ではない、漁をすることで家計を支えている者たちのことだ。 その日の糧(かて)を得るためにアッチューゲ(カ...

Read More ...

2024.08.29

人口110人の村でオリーブオイル生産を復活させた女性の話
人口110人の村でオリーブオイル生産を復活させた女性の話
Vol.73 ピエモンテ州モンフェッラート地方

世の中には海人や山人がいて、その人の住む自然環境は遅かれ早かれその人の顔に刻み込まれていくものだ。僕は丘の人だ。大海原を渡る大冒険より、断崖絶壁をよじ登るより、旨いものを口にしている方が好きだ。一般的...

Read More ...

2024.06.27

グラスを掲げ、存分に楽しみ、困難にある人を支援する
グラスを掲げ、存分に楽しみ、困難にある人を支援する
Vol.72 パオロ・マッソブリオが仲間と育て上げたチャリティ活動

列車というものに、僕は昔から魅力を感じていた。飛行機と違い、出発点と到着点の間に走るレールに沿って移動するところが好きだ。コースは変えられない。だが、それが理由で驚きが減ることはない。列車なら風景が楽...

Read More ...

2024.04.25

Alzando il bicchiere,in piena allegria,sosteniamo le persone in difficoltà
Alzando il bicchiere,in piena allegria,sosteniamo le persone in difficoltà
Vol.72 Da tutta l’Italia「Cena in ComPagnia」

Sono sempre stato affascinato dal treno perché, a differenza dell’aereo, per collegare due località ...

Read More ...

2024.04.25

人を治癒する果実、ベルガモットの再生の旅
人を治癒する果実、ベルガモットの再生の旅
Vol.71 カラブリア州のベルガモット栽培農家&加工品生産者

パリの老舗カフェ「ル・プロコープ」、アールグレイ、オーデコロン。 この3つに共通するものと言えば、ベルガモットだ。希少にしてミステリアス、さらに信じられないほど多くの栄養素を含んだ果実。木の高さは3~...

Read More ...

2024.02.29

クリスマスに贈りたい 心に故郷がある人の夢を実現する物語
クリスマスに贈りたい 心に故郷がある人の夢を実現する物語
Vol.70 マルケ州の女性ワイン生産者

「ここには何にもないけど、何でもある」「ここ」とはマルケ州マチェラータ県ヴィッソ(Visso)という自治体を構成する一集落、クーピ(Cupi)。モンティ・シビッリーニ国立公園に含まれる領域で、海抜は1...

Read More ...

2023.12.25

理性に情熱を溶かし込む。イタリアンカフェを極める男
理性に情熱を溶かし込む。イタリアンカフェを極める男
Vol.69 ロンバルディア州のコーヒー焙煎業者

コーヒーの歴史はイスラム世界が発祥と思われがちだが、実は10世紀のエチオピア原産でその後イスラム世界に広がり、次いでヨーロッパや南アメリカのヨーロッパ植民地へと普及していった。その流れだけでも長編アド...

Read More ...

2023.10.26

桜の木と月桂樹でデリケートに燻す、知る人ぞ知る生ハム
桜の木と月桂樹でデリケートに燻す、知る人ぞ知る生ハム
Vol.68 フリウリ=ヴェネツィア・ジューリア州の生ハム工房

「プロシュット・クルード」すなわち生ハムとは、おそらく最も古くからある豚肉の保存方法の一つだろう。既にエトルリア人たちも塩漬けや熟成の技術を心得ていたようだが、その製造技術を高めたのは疑いもなくローマ...

Read More ...

2023.08.31

サルデーニャ最古の養蜂家による、野生植物から採る単花蜜
サルデーニャ最古の養蜂家による、野生植物から採る単花蜜
Vol.67サルデーニャ州の定置型養蜂家

イタリアでは、同じ州でもわずか数マイルも移動すれば使われる方言も違ってくるし、州が違えば同じイタリア人でも理解に苦しむほどかけ離れた言葉が話されている、なんてことが往々にしてある。それが島となったら、...

Read More ...

2023.06.29

修道女がつくるワインと食べ物がおいしい理由
修道女がつくるワインと食べ物がおいしい理由
Vol.66 ラツィオ州ヴィテルボにある修道院の生産活動

僕がこれまで出会ってきた人たちの中で、最も陽気で憂いのない人たちが修道士や修道女に多いのは、偶然ではないだろう。それは、どの修道院でも食事はたいていシンプル、でもおいしいというところに理由があると常々...

Read More ...

2023.04.27

山の牛飼いが湖の底でワインを熟成させるまでの物語
山の牛飼いが湖の底でワインを熟成させるまでの物語
Vol.65 ピエモンテ州のワイン生産者

ピエモンテの土着品種エルバルーチェ(Erbaluce)をシャンパーニュ製法で醸造したワイン「レデントゥム(Redentum)」は、八角形のボトルで洒落た黒いケースに収められ、蓋の内側にはこう記されてい...

Read More ...

2023.02.24

革新的な美味を追求するチーズ界の世界的スター
革新的な美味を追求するチーズ界の世界的スター
Vol.64 エミリア・ロマーニャ州のチーズ洗練士

たとえば、山羊チーズを蜜蠟でコーティングし1年熟成させると、バターのような質感が生まれる。チーズを熟成させるだけでなく、人間の「創造力」を付加して新たな価値を生む、それがアッフィナトーレ(チーズ洗練士)だ。

Read More ...

2022.12.22

FEATURE