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JOURNAL / JAPAN

日本 [大阪]

菓子定番の和素材発祥の地

在来種を守ることと新品種への挑戦が未来をつくる

2016.06.25

能勢発祥の日本の代表格品種
「銀寄(ぎんよせ)」(クリ)

「銀寄」は日本の代表的なクリの品種で、大阪府の能勢地方が発祥です。甘味が強く、風味豊かな味わいは、茹で栗や焼き栗など素材のまま食べるのはもちろん、栗ごはんなどの料理や、高級和洋菓子の素材としても幅広く活躍しています。

たとえば、砂糖漬けにしたクリそのものが主役のマロングラッセ。1個の平均20~25gとクリの中でもかなり大きめのサイズは、存在感抜群です。さらに、リッチで濃厚な甘味がマロングラッセのクオリティを引き上げます。

毎年開かれる「~のせ栗まつり~おおさかのてっぺんフェスティバル」では、クリを使った加工品も販売されます。2015年には、能勢の人口約10000人のところ、なんと約4000人の来場者で賑ったそうです。


ギネス登録「世界一甘いモモ」はいかが?
「まさひめ」(モモ)

モモの花の満開から待つこと115日。中生の白肉モモ「まさひめ」の収穫期です。デリケートなイメージが強いモモの中で、栽培中の害虫の被害も比較的少なく、締まった果肉は日持ちも良い。なんて扱いやすい品種なのでしょう!

元々、糖度が13~14度と高く、果汁が多い「まさひめ」ですが、平成28年に岸和田市の農家が「22.2度」という驚きの数値を叩き出しました。以降、名実ともに「世界一甘いモモ」としてギネス世界記録に認定されています。生で食するのはもちろん、和菓子などでもそのポテンシャルを遺憾なく発揮しています。

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