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RECIPE

4度返しと火加減で極める!オモニ直伝・本格「ニラチヂミ」

フェーズフリーな食材レシピ:小麦粉

2026.03.12

4度返しと火加減で極める!オモニ直伝・本格「ニラチヂミ」

photographs by Hide Urabe

連載:フェーズフリーな食材レシピ

乾物や缶詰など常温で長期保存できる食材は、備蓄食品にも向く優れもの。普段の食事にも取り入れることで、「いざという時に賞味期限が切れていた」「食べ慣れない味で食が進まない」という問題も避けられます。「いつも」と「もしも」をつなぐフェーズフリー*な食材を、おいしく活用するレシピ。今回は、ふわり&サクサクの食感が楽しめる「ニラチヂミ」を人気韓国料理店で教わります。

*フェーズフリー(Phase Free)は、防災の専門家として活動を続けてきた佐藤唯行氏が2014年に提唱した考え方。

目次






教えてくれた人:東京・月島「韓灯(ハンドゥン)」金 順貞(キム・スンジョン)さん

金 順貞さん

韓国出身。1980年代から福岡・北九州市に店を構える。その後東京・月島に移転。「コロナを経ても、毎日厨房で元気に働いています」


極力触らず、ふわっと仕上げる

韓国料理における、お好み焼き的な料理、チヂミ。「韓灯(ハンドゥン)」のチヂミは、外側がサクサク香ばしく、中はふんわり、とろりと柔らかい。生地に山芋かジャガイモを混ぜているかと思いきや、「基本の材料は小麦粉と卵と水だけ」と店主の金順貞(キム・スンジョン)さん。

具材のおいしさを損ねるからと、だしも入れない。超シンプルなのに、超絶賛される、絶品チヂミの極意を教わろう。

ボウルに具材、卵、醤油を入れ、上から小麦粉と水を加えて混ぜる。この時、手で混ぜるのが金さん流。よく混ぜながらダマをつぶし、とろみのあるさらっとした濃度になるまで水を加える。

生地を焼く時は、鉄のフライパンで。最初に強火で表面を焼き固め、弱火に落として生地の中に火を入れる。水分が多い生地なので、強火のままだと中が生焼けになるからだ。そして最後は強火に戻し、時折ゴマ油を足して、揚げ焼きするように外側をカリッとさせて仕上げる。

両面を交互に焼く時も、フライ返しを使わず、フライパンを回して生地を動かし、ひっくり返す。「ふわっとさせるために、押さえず、極力触りません」。

食欲をそそるいい香り。香ばしく焼けた。「家で作るなら、余った刺し身などあるもので自由に作ってください」。青唐辛子を入れると酒に合うつまみになるそうだ。さっそく作ろう!


韓灯直伝「ニラチヂミ」の極意


1.薄力粉でさらっとした濃度の生地に
2.強火→弱火→強火で両面を交互に焼く
3.ゴマ油を足し、押さずにサックリ焼く

<道具選びのポイント>

鉄製のフライパン

テフロン加工ではなく、鉄製のフライパンがマスト。ブランドにこだわらないが、ある程度の重さがあり、熱伝導のよい厚手のものを選ぶ。

「ニラチヂミ」の材料と作り方

[材料](直径26㎝のフライパン1枚分)

「ニラチヂミ」の材料

<生地>
薄力粉・・・70g
水・・・200ml
卵・・・ 1個
淡口醤油・・・小さじ1
ゴマ油・・・適量
<具材>
ニラ(3 ~ 4㎝幅に切る)・・・1/2 束
ニンジン(薄切りにして適当な大きさに切る)・・・適量
<タレ>
酢、濃口醤油、赤唐辛子(粉末)、ニンニク(すりおろし)、ゴマ油(すべて適量)を混ぜる。

[作り方]
[1]材料を合わせる

[1]材料を合わせる

ボウルにニラとニンジン、粉、卵、醤油を入れる。

[2]数回に分けて水を加える

[2]数回に分けて水を加える

生地の状態を見ながら、数回に分けて水を加えて手で混ぜる。

[3]サラサラの状態にする

[3]サラサラの状態にする

粉のダマがないように確認する。


[4]最初は強火で

[4]最初は強火で

フライパンに多めに油を引き、強火にかける。煙が上がったら、の生地を流し入れる。

[5]生地を動かしながら焼く

[5]生地を動かしながら焼く

ヘリが剝がれてきたら、途中でゴマ油を適量足す。くっつかないようにフライパンを回して、生地を動かす。

[6]もう片面も強火焼く

[6]もう片面も強火焼く

ひっくり返して片面も焼く。時々フライパンを回して生地を動かす。ふんわり焼き上げるために、フライ返しなどで表面を押さえない。極力触らない。(1分程度)

[7]2回目以降は弱火に

[7]2回目以降は弱火に

再びひっくり返し(2回目)、弱火にして焼き、ゴマ油を適量足す。返してもう片面も焼く。(各面1分程度)

[8]ゴマ油を足して焼く

[8]ゴマ油を足して焼く

再びひっくり返し(3回目)、返して片面も焼く。途中でゴマ油を適量足し、時々フライパンを回して生地を動かす。(各面1分程度)

[9]仕上げは超強火で焼く

[9]仕上げは超強火で焼く

超強火にして両面をこんがり、カリッと焼く(4回目)。色付かず、焼き足りない場合は5回焼く。食べやすい大きさに切って皿に盛り付け、タレを添える。

ニラチヂミ

ニラの香りが食欲をそそる。カリッと焼けた薄い生地の中はふわとろの食感。酢と唐辛子入りの醤油ダレを添えて、焼きたてを食べよう。

(雑誌『料理通信』2020年3月号掲載/本文はウェブサイト用に一部調整しています)


東京・月島「韓灯」の店舗情報


韓灯(ハンドゥン)
東京都中央区月島2-8-12-B1F
☎03-3536-6635
17:30~23:00LO
月曜休、第1・第3日曜不定休
東京メトロ月島駅より徒歩3分
https://handung.com/

※営業時間・定休日が記載と異なる場合があります。事前に店舗に確認してください。

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