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パネットーネ・ワールドカップ日本代表決定!本選は11月のミラノへ。

新潟・十日町「バウムリンゲ」、東京・等々力「コシュカ」

2026.03.27

(TOP)優勝した「バウムリンゲ」樋口達也さんのパネットーネ

2年に一度実施される、イタリアの伝統的なクリスマス菓子であるパネットーネの国際コンテスト「Coppa del Mondo del Panettone 2026(コパ・デル・モンド・デル・パネットーネ)」の日本代表選考会が、3月12日、東京・国際展示場 FOODEX JAPAN会場にて開催された。トラディショナル部門では新潟・十日町「バウムリンゲ」樋口達也さん、チョコレート部門では東京・等々力「コシュカ」秋元英樹さんが優勝。両者は、2026年11月6~8日にミラノで開催される本選に出場する。

トラディショナル部門
優勝:樋口達也さん(新潟・十日町「バウムリンゲ」)
2位:阿部 之彦さん (東京・目黒「トラットリア・デッラ・ランテルナ・マジカ」)
3位: 秋元英樹さん(東京・等々力「コシュカ」)

チョコレート部門
優勝:秋元英樹さん(東京・等々力「コシュカ」)
2位::上原力さん(鹿児島・武岡「TAK BAGERI MEL」)
3位: :西島佐知さん (神奈川・藤沢「ウルス/クマパン屋」)

(左から)「バウムリンゲ」樋口達也さん、「コシュカ」秋元英樹さん

大会はトラディショナル部門22名、チョコレート部門18名が参加。審査は厳格なブラインド方式で行われ、6名の審査委員によって形と色、切り口の中身、香りと味わいが評価された。香りの項目は2倍、味わいは3倍の配点。重量も重要な要素で、最低970gから最高1030gまでの規定。ミラノ大会では、範囲を超えたり下回ったりすると予選よりもさらに大きなペナルティとなる。

大会会長を務めるジュゼッペ・ピファレッティ氏は、よいパネットーネの条件として「トラディショナルなら、中のフルーツの味わい、バニラの風味、そしてバターの味わいが。チョコレートなら、いかにチョコレートで満たされた香りが出せるかが重要」と解説。発酵種は「たまごっちのように」絶えず世話が必要で、発酵の風味が味を決めるパネットーネの歴史が、約4500年前にナイル川の近くで大雨で濡れた小麦粉が発酵したことに由来するという話を披露した。

国内外の大会で審査員を務める「ドンク」佐藤広樹さんは、「チョコレートのパネットーネは、カカオの濃度、香り、生地の味の繊細なバランスが大切で、過発酵するとテクスチャーが軽くなりすぎ、未発酵だと口どけが悪くなる。生地のバランスをとることはトラディショナルより格段に難しく、100回作って10回成功すればラッキーなほど。(審査を通じて)日本のパネットーネの実力が確実に上がっていることを実感しました」と職人たちの健闘を讃えた。

ミラノの本選には、ペルー、ブラジル、ヨーロッパ諸国などから、各部門24名のファイナリストが出場予定。前回大会ではクラシック部門でスペインの選手が優勝。今年は王者奪還に燃えるイタリア勢が気合を入れて挑んでくると予想されている。「引き続き、研鑽を積み、最善を尽くすことを期待しています」とピファレッティ氏から日本にエールが贈られた。

(左から)「日本の気候環境下では酵母の管理が難しく、伝統的な製法ではロスも多いが、技術の継承にはリエヴィト(発酵種)をパンにも活用するなど工夫が必要」と30年以上日本でパネットーネを作り続けてきた麻布十番「ピアットスズキ」鈴木弥平氏シェフ。恵比寿「LESS by Gabriele Riva & Kanako Sakakura」ガブリエル・リヴァ氏、「ドンク」佐藤広樹氏。
(左から)20年ほど前からパネットーネを焼き、昨年からはピファレッティ氏から直接指導も受けている「パティスリー・サダハル・アオキ・パリ」青木定治氏。「酸味の出方など一部に課題を感じたが、柔らかさや口どけの良さを持ち、20年前に食べたような本格的な味わいを感じるものがあった」とピエモンテ「Pasticceria Fabrizio Galla」ファブリツィオ・ガッラ氏。スターバックス「プリンチ」ヘッドシェフ松田武司氏。
チョコレート部門で優勝した「コシュカ」秋元英樹さんのパネットーネ

◎Coppa del Mondo del Panettone
https://coppadelmondodelpanettone.com

(料理通信)

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