そのショコラは、誰かの人生でできている。 ピエール マルコリーニ

「そもそも皆さんは、カカオの“適正価格”をどう捉えているのでしょうか」 2026年1月、東京・外苑前で開かれた会見。来日したベルギーのショコラティエ・ピエール マルコリーニの声のトーンが変わった。記者からのカカオの価格高騰の質問がきっかけだ。 1995年創業。チョコレートを工業的な大量生産から、産地やテロワールを映し出す、職人的なアプローチに押し上げたパイオニアだ。「生産地を訪問することは、チョコレート作りのインスピレーションそのもの」。産地へのまなざしは年を追うごとに熱を帯びる。ツリートゥバー、ビーントゥバーの参入が増えるなか、いまその目にカカオの世界はどう映っているのか。本人に聞いた。

無駄にしない、季節のものを食べる。イタリア料理を無形文化遺産に導いた、あたりまえの哲学 Italy [Torino]

2025年12月10日、イタリア料理がUNESCO(ユネスコ)の無形文化遺産として正式に登録された。イタリア料理雑誌の老舗的存在『ラ・クチーナ・イタリアーナ』が中心となり、マッシモ・ボットゥーラをはじめとする著名シェフたち、各機関が登録実現に奔走したという。

【連載】韓国出身の食のプロは、日本に何を見るのか? 第1回 広尾「HASUO(ハスオ)」

今、日本の飲食業界では、韓国出身の料理人が数多く働いています。「彼らは向上心が高くて、エネルギッシュ。かつてフランスやイタリアで日本人が競って経験を積んだ状況に似ている」と語る星付きレストランのシェフもいます。彼らは日本に何を求め、何を見ているのか? 4回シリーズで追います。

パリの美食家が選び取るのは、日本人シェフによる正統派フランス料理店 France [Paris]

SNSによって情報が過剰に拡散し、料理の表現が均質化しつつある現代においてこそ、フランス料理は経験豊かな食べ手たちによって、より厳しく選び取られている。16区の閑静な住宅街に2024年10月にオープンした「アルト(alt)」は、正統派の流れを象徴する1軒だ。

早くも食の新名所に?シドニーのフィッシュマーケットが移転リニューアル Australia [Sydney]

2026年1月、南半球最大級のシドニー・フィッシュマーケットが、5年の工事期間を経て隣接地に移転リニューアルオープンした。環境に配慮した設計で、屋根には約400枚のソーラーパネルを設置し、夜にはライトアップ。廃棄物削減にも積極的に取り組んでいる。